滋養強壮に良い食べ物は牛肉?
お肉全般は、健康のために食べるというよりも「贅沢をする時に食べるもの」という印象が強いですよね。
ヘルシーな部位や食べ方もありますが、お肉と聞いてまず思い浮かべるのは「牛丼」や「ステーキ」、「ハンバーガー」に「焼肉」など、健康の面からみるとあまりよろしくない方面の料理なのではないでしょうか。そういったイメージもあり、お肉と健康は仲が良くないように感じている人も少なくないでしょう。
しかし、お肉も健康の維持には欠かせないものです。「タンパク質の確保」という大きな目的もありますが、それ以外にも「滋養強壮」に効いているのです。
今回は、お肉の中でも「牛肉」に関する滋養強壮効果について説明をします。
牛肉を食べる文化が以前の日本にはなかった、というのは、皆さんもご存知のところでしょう。日本で一般的に牛肉が広く食べられるようになったのは明治時代からで、文明開化によって牛肉を食べる外国の文化が流入してからでした。
しかしそれ以前にも牛肉は日本人に摂取されていた、という背景があります。その場合は食事として摂るのではなく、「薬」として摂られていました。牛肉の食文化が入ってきたことに対し抵抗が薄かったのは、その背景もあるからでしょう。
さて、では牛肉には具体的にどのような成分が含まれているのでしょうか。
牛肉にはビタミンB群や鉄分が多く含まれており、疲労回復に大きな効果をもたらすとされています。
特に注目すべきなのは「鉄分」です。
鉄分は他の食材にも多く含まれていますが、牛肉だけではなく、肉や魚全般に含まれている鉄分は「ヘム鉄」と言われるものです。
ヘム鉄というのはヘモグロビンを構成している鉄分で、植物に含まれているヘム鉄ではない鉄分に比べると吸収率が高いのです。
そのため、鉄分を効率的に得ることが出来る、ということになります。
牛肉でこの鉄分やビタミンB群を多く含んでいる部位は、「モモ」や「ランプ」です。
これに続くのが「ヒレ」の部分です。
一般的においしい部位である「ロース」や「バラ」の部位は、おいしいのですが、脂質も多いことは皆さんもご存知でしょう。
牛肉の脂質は、他の脂肪分よりも摂りすぎに特に注意しなければならないので、健康の面からは控えた方が良いといえます。
ヘルシーな部位を使った肉料理を食べることで、鉄分やビタミンB群を摂り、疲れへの対策を立てましょう!
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